
開発秘話
ロレックス専用「新完全フィット」ドライバー誕生までの道のり
ロレックスの駒調整だけのために開発した特注ドライバー。
当初は増産を検討していましたが、原材料費の高騰や精度の問題に直面しました。
コストが上がれば販売価格も引き上げざるを得ません。しかし、すでに高額な工具であるため、これ以上価格を上げたくないという思いがありました。
また、海外生産では指示通りのサイズや材質で仕上がらないこともあり、「お国が違うから仕方ない」と諦めざるを得ない状況も。
国内での製作先が見つかる!
そんな中、ドライバーの替え先(ビット)の製作を、なんと地元の友人が手掛けられることがわかりました。
旧在庫がなくなったタイミングで依頼したところ、寸法精度も格段に向上。
本体探しの難航
次の課題は本体でした。
最初に依頼していた工場では原材料費高騰のため採算が合わず、別の方法を探すことに。
しかし新規製作となると型代がかかり、数千〜数万本単位を作らなければ採算が合いません。
ニッチな専用ドライバーをそこまで大量生産するのは現実的ではなく、新規製作を断念。
「既製品の中から品質の良いものを探そう」
そう方針を切り替えました。
レビューを徹底チェック!
楽天、Amazon、YouTube…。
レビューや動画を片っ端から見て、気になる商品は実際に購入して検証。
品質、価格、機構、使い勝手…。
調べれば調べるほど、既製品はコストパフォーマンスに優れていると実感しました。
当店のオーダー数百本に対し、既製品は桁違いの生産量。
だからこそ圧倒的に安く、品質も安定しているのです。
「本体は既製品を採用しよう」
心は固まりました。
これ、知ってる!私も持っていた「ANEX」
探し続けた結果、行き着いたのは、兼古製作所さんの「ANEX」ドライバー。
実は私自身も愛用していた製品でした。
完全フィットのコンセプトである
1.ネジ山にピッタリ合致するドライバー形状
2.軽い力で回せる太軸本体
この条件を満たすものは限られていましたが、ANEXが見事に応えてくれたのです。
地元職人による替え先×ANEX本体で実現








ワンポイントアドバイス!

